動物愛護週間に考えるカメとの生活
■今日から動物愛護週間
今日は特別にごろたんからカメさんのお話し。
こんにちわ。ボクごろたんです。
ボクはアカミミガメっていう外国から来た種類のカメさんなんだよ。
ミドリガメとも言うんだ。その呼び名ならみんな知ってるよね。
拾われて間もない頃のボク。チビの頃は緑色だったよ。
ボクらは昔からペットショップとかお祭りの亀すくいとかで数百円で買えちゃうから、飼ったことがある人もきっとたくさんいると思うの。
そしてね、残念なことに捨てられちゃう子もたくさんいるんだって。
■なぜ捨てられちゃうのかな
お店にいるミドリガメはすごく小さくて、緑色でかわいいからカンタンに飼えちゃうと思うよね。
でも、ボク達アカミミガメは、すごくすごく大きくなっちゃうんだ。中にはガブって人をかじっちゃう子もいるみたい。そしてサルモネラ菌っていう、菌を持っている子もいるから、小さい子とかお年寄りとか免疫力のない人は注意しなくちゃならないんだ。
だから、数年経ってすごく大きくなって飼いきれなくなってサヨナラしちゃうんだって。
こまめな水替えとか手洗いとかちゃんとお世話すれば健康な人には菌も問題ないし、毎日挨拶してくれたら人にも馴れるんだけどな。
「川や沼に離すんだからカメも幸せだろう」って思う人もいるみたい。
でも、それはとんでもなく大きな間違いなんだよ。
チビだった頃のぶーちゃん。9gぐらいしかなかった。めっちゃかわいかった😍
現在のぶーちゃん。2kgほどになったけど、笑顔はめちゃかわいい😍
いま、そんな捨てられちゃった子たちがすごく増えちゃって問題になっているんだ。
ボクたちは丈夫で繁殖力が強いからどんどん増えちゃうの。
だから、もともと日本にいた亀さん達やお魚さん、沼や池の植物や農作物に影響が出ちゃってるんだって😢
ボクらは一生懸命生きているだけなんだけどさ。でも日本の生態系が壊れちゃったら大変だよね。
だからいっぱいいっぱいふえちゃったところでは捕獲されて駆除されたりするんだよ。
ボクもね、小さいときに川に流されてるところを拾って貰ったの。
もし、あのまま川に流れてたら、海に出ちゃって恐い目にあってたかもしれないし、川で駆除されちゃってたかもしれない。
そう思うとすごく悲しいよね。
駆除しなきゃならない人達だって絶対悲しいと思うんだ。
■大きくなってもいっしょにいるよ
これは環境省で作っているポスターだよ。
動物園や水族館によく貼っているから見たことある人もいるかな。
Chizたんは、このポスターを初めて見たとき「いっしょにいられない子もいるんだ」ってちょっと悲しくなったみたい。
環境省ではね「アカミミガメ対策推進プロジェクト」っていうのを進めてるんだよ。
そこでは、このポスターやチラシ(PDF)をダウンロードできるから、みんなもミドリガメ(アカミミガメ)についての知識をたくさん広めてほしいの。
■ミドリガメは大きくなるよ
いまだにミドリガメが大きくなるって知らない人もたくさんいるんだって。
Chizたんもね、このまえ美容師さんに「え??ミドリガメって大きくなるんですか!?」って言われて逆に驚いたんだって。で、美容師さんにいまのボクの写真を見せてまたまた驚かれたんだって。
ボクも拾われたときは、10gぐらいだったけど、いまは1.5kgぐらいあるし、3cmぐらいだった甲羅もいまは20cm以上あるよ。
こんな大きくなるなんてビックリだよね。しかも男の子のカメさんは爪がニョキニョキ伸びてくるし、女の子のカメさんは、男の子よりはるかに大きくなるんだよ。
女子に大きいって言うのもあれだけどさ(笑)
Chizたんもね、ボクを拾った日から飼うためにどうしたらいいか、いっぱいいっぱい調べていろいろ用意してくれて、大きくなることも爪が伸びることも覚悟して飼ってくれたんだ。
それでも、ボクが大きくなって「片手じゃ重すぎる〜〜〜!」とか「爪でひっかかれる〜!」とか四の五の言っているけど、そう言いつつ今も「かわいいかわいい」っていっぱいいっぱいお世話してくれるよ。
ボク、こんなチビで緑色でキラキラしていたけど・・・
ボクの緑色はどこにいっちゃったんだろうねぇ・・・
ボクが寝ながら甲羅干ししてるとね、起こさないように!ってすごくすごく静かにしてくれたり。なんかすごい過保護なんだけどw
だからね、小さいカメさん見てかわいいな〜と思っても、飼うときはよーくよーく考えて欲しいの。
飼えなくなったからって川や池に連れて行こうとか絶対に考えちゃダメだよ。アカミミに限らず絶対ダメだからね。
ちゃんとお世話してくれたら、ボク達は仲良くできるし、みんなを癒してもあげられるからさ。
それはどんな動物さんも一緒だよね。
それでもね、人それぞれどうにもならない事情もあると思うの。いっぱいいっぱい考えて、どうしても飼えないって事になったら、ここに相談してみて欲しいの。
ここの館長さんがね、「ここにカメを連れてくる人は無責任な人ではなく責任感のある人だ」って言ってたよ。
これからカメさんを飼いたいな〜と思っている人は、いっぱい調べて、たくさん考えてね。
いまカメさんを飼っている人は、最後の最後まで一緒にいてあげてね。
動物愛護週間にみんなもカメさんとの生活について、いっぱいいっぱい考えてみてね〜。
ぼくはずっとおうちにいるよ。
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